ミライフ サービスコンセプトをマンガ制作により表現しました
個人のスキルや勤務先の条件だけでなく、未来のWILL(どうしたい、どうなりたい)を起点にキャリア面談や人材紹介事業を行う株式会社ミライフ。
同社が掲げる「未来志向型キャリア支援」というサービスコンセプトをマンガで表現しました。キャリアに悩む思いやその変化を冒険ファンタジーの世界で描くことにより、同じような状況の個人の共感と理解を得られるメッセージになっています。
そもそもサービスコンセプトをなぜマンガで表現したのでしょうか。この取り組みの背景について、株式会社ミライフ代表取締役 佐藤雄佑様にインタビューを行いました。
変化しない会社の価値観やコンセプトに、マンガ制作を活用
ー今回のサービスコンセプトを漫画にする、ということはもともとお考えだったんですか?
いえ、全く考えてなかったです(笑)でも、ちょうどホームページをリニューアルするタイミングでこのサービスの話を聞いて、もしマンガを使うとしたら何に使えるかなってチャレンジの意味もあって考えてみることにしました。
弊社の場合、サービスは今後変化する可能性もある。だったら絶対に変わらない会社の核となる価値観やサービスのコンセプトだったら、今後もずっと使えるし、いろいろ活用できるんじゃないかと思ってお願いすることにしました。
ビジネスマンガだからこそ、リアルな設定をあえて外す
ー御社の未来志向型でキャリアを考える、というサービスコンセプトが実際のビジネスパーソンではなく、ファンタジーで描かれているのが、とても面白いですね。
ありがとうございます。マンガはどんな設定でも自由に描けるのがいいですね。
最初、設定を決めようという時に、実際のビジネスパーソンの設定でストーリーを作っても、リアルすぎる分どこか胡散臭く感じられて逆に伝えたいことが伝わらないような気がしたんですよね。
そこで、他社の事例を見せてもらったところ、ファンタジーのような少し飛んだ設定にしたほうが、押しつけ感もなく読んでもらいやすいんじゃないかと。
ーキャリアの話とファンタジー、意外な組み合わせですよね。
ちょっとびっくりしますよね。
今回のマンガの位置づけは、直接的にサービス利用につなげるというよりも、私たちが掲げるキャリアというものへの考え方を一人でも多くの人に知ってもらうというブランディング的な役割になればよいと考えていました。
その意味で、リアルな日常ではない、「え? マンガ? しかもファンタジー?」という意外性は話題にしてもらいやすいし、多くの人に読んでもらえるきっかけになる。一方で私たちの思いや大事にしたいことは、しっかり伝えて理解してもらいたかった。
読んだ人に「なんか、この世界観いいな」と思ってもらえたら、今すぐに利用するわけではなくてもサービスに興味を持ってもらえるかもしれない。中長期的な価値も考えてどんな世界観を伝えるかということにはこだわりました。
マンガ制作を機会に会社ビジョンを議論する
ー具体的にどんなことをされたんですか?
何を伝えたいのか、自分たちが大事にしていることは何か、ということを改めて社内で何度も議論しました。
もともとビジョンについていろいろなシーンで社外でも社内でも語っても来ましたが、今回の議論を経てさらにそれが研ぎ澄まされて社内メンバーとも同じ目線で共有できたように思います。
しかもその議論した結果がマンガとして目に見えた形になるので時間がたってもブレないというのがいいですよね。そういった意味では、これからビジョンを社員で理解浸透するというフェーズの企業や組織にも漫画を作るということも一つの手段としておすすめかもしれませんね。
ー伝えたいことが決まった後の工程は、いかがでしたか?
1時間ほどの打ち合わせの場で私たちの思いを一気に伝えただけで、あとは担当の人にお任せ。
ゼロからストーリーを組み立ててくれて、少し手直しをお願いしたくらいで、ほぼ思い通りの内容でした。絵のタッチも「こんな感じ」とイメージを伝えたら、その通りのキャラクターでラフが上がってきて、こちらの手間もストレスもなく2か月ほどで完成に至りました。
思ったことを話しただけで、こんなに簡単にビジネスパーソンのキャリアの話がファンタジー漫画になるんだ!と正直びっくりしましたね。完全オーダーメイドでキャラクターもストーリーもすべて自分たちの思い通りに作り上げていけるのは、とてもありがたかったです。
マンガ制作後の展開
ー早速ホームページにもアップされましたが、この後どのように展開されるのでしょう?
コロナの影響で新サービス告知も募集広告なども控えていたことから、大々的に展開するのはこれからというところです。けれど、ホームページやSNSを見た人からは、「また面白いことをしてますね」とか、「ミライフさんらしいですね」と声をかけてもらっています。
今回の漫画へのチャレンジも含めて「他と違う」とか「いつも何か面白いことを始める会社」ってワクワク期待感を持って見てもらっているのはすごくうれしいです。
もちろん、せっかく作ったので、これだけでは終わらないつもりです。漫画の著作権も所有権も私たちにあるので、工夫次第で活用の幅は広がっていきます。イラストだけを使ってもいいし、漫画をコマ割りにした動画にしてYouTubeや、SNSでのバナー広告に使ったりすることで、最初興味がない人にも見てもらえるチャンスが広がるかもしれない。
たくさんの情報が溢れている今、いかに面白いと思って見てもらえる仕掛けを作れるかということがすごく大事。いろいろチャレンジしていきたいなと思っています。