広告漫画制作を依頼する時に社内で決めておくべき5つの重要ポイントについて解説!
企業においても広告でマンガを活用することが一般的になってきました。施策としてマンガを取り入れたいけれど、「初めてで何から手をつけていいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな企業の担当者の方向けに、マンガ制作を依頼する時に社内で決めておきたいポイントについて解説します。
マンガ制作を依頼する前の準備が必要な理由
マンガ制作には、事前の準備が欠かせません。準備にあたっては、社内で考慮すべき視点と社外との連携における視点の2つがあります。以下では、準備の必要性を2つのポイントに分けて解説します。
- 社内の意見調整とリソース確保
- 依頼内容を的確に伝え、トラブルを防ぐ
社内の意見調整とリソース確保
マンガ制作はクリエイティブな要素が強いため、絵やストーリーに対して社内の意見が分かれることがよくあります。事前に社内で目的や方向性の意思統一を図っておくことは、プロジェクトの効率的な進行に欠かせません。
また、制作に必要なリソースや予算を確保するためにも、準備段階での社内調整は重要です。これにより、後から発生する無駄なやり直しや調整作業を最小限に抑えられます。
依頼内容を的確に伝え、トラブルを防ぐ
マンガ制作は多くの場合、外部の制作会社との協力で進められます。ここで事前準備が不足していると、「完成品がイメージと異なる」といったトラブルにつながる可能性があります。
商品の魅力やターゲット層、利用シーンなど、具体的な情報を事前に整理しておけば、依頼内容が制作会社に的確に伝わり、制作会社からのより良い提案や制作が可能になります。
マンガ制作を依頼する前に社内で決めておきたい5つのポイント
マンガ制作をスムーズに進めるため、社内で決めておきたい5つのポイントについて具体的に解説します。
- 制作の目的を明確にする
- ターゲット(想定読者)を明確にする
- マンガの掲載媒体・ページ数・モノクロ/カラーを検討する
- 何を伝えたいのか明確にする
- キャラクター・設定・ストーリーを検討する(上級者向け)
1. 制作の目的を明確にする
制作にあたっては、何のために作るのか明確にすることが重要です。目的がぶれてしまうと、最終的な成果物も思っていたものと違う結果になってしまいます。
例えば、広告マンガであれば、
- 商品の認知度を上げたい
- 商品について深く理解してもらいたい
- 商品の購買につなげたい
など、認知度を上げたいのか、それとも購買までつなげたいのかなどの目的によって、マンガによって伝えるべきメッセージが変わってきます。
後からもっとこういうメッセージを入れてと社内で声が上がらないように、目的を明確にしておきましょう。
2. ターゲット(想定読者)を明確にする
次に読者となるターゲット層を設定しましょう。ターゲットによって、マンガの絵柄や掲載する媒体を選定する必要があります。
例えば、SaaSシステムのメリットを訴求するマンガの場合、
- 30〜40代
- 男性
- プレイングマネージャーとして働いており、自身やチームの生産性を上げたいと考えている
など、具体的にターゲット設定をすると良いでしょう。
3. マンガの掲載媒体・ページ数・モノクロ/カラーを検討する
ターゲットが決まったら、次はマンガを掲載する媒体やページ数を検討しましょう。媒体は、ターゲットが日常的に利用する媒体や、マンガを配布するシーンによって定めます。
媒体ごとのページ数の目安は以下のとおりです。
- ランディングページ(LP)……3〜6ページ
- WEBオウンドメディア……4〜8ページ
- パンフレット……4〜10ページ
一般的に、ランディングページ(LP)に掲載するマンガは6pまでくらいが良いとされています。
あまり長いとページ全体が長くなってしまい離脱率が高まってしまいます。一方、ページ数が少なすぎてもマンガらしいストーリーや感情の機微を表現しにくくなってしまいます。予算とも相談しながら、最適なページ数を検討しましょう。
マンガをモノクロにするかカラーにするかも、媒体や予算に応じて検討します。一般的にWEBに掲載する場合はカラーがおすすめです。紙に印刷する場合は、モノクロにすることによって「マンガらしい」仕上がりを狙うこともできます。
4. 何を伝えたいのか明確にする
次に、マンガの中で特に伝えたいメッセージを明確にします。マンガといえども、伝える内容は通常のプレゼンテーションと同じです。1つのマンガに複数のメッセージを入れ込んでしまうと、読者が混乱してしまい、本当に伝えたいことが伝わりません。
例えば、広告マンガの場合、以下のフォーマットに沿って考えると、伝えたいメッセージが明確になります。
- ターゲットは、どんなことに困っているのか?
- 自社の商品・サービスは、何を解決できるのか?
- ターゲットは、自社の商品・サービスを使うと、どうなるのか?
この作業を通じて言語化することによって、ブレのないメッセージになります。このパートはぜひ社内でしっかり取り組んでみてください!
5. キャラクター・舞台設定・ストーリーを検討する(上級者向け)
企業担当者の皆さんの中には、ご自身もマンガが大好き!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな方はぜひ、キャラクター・設定・ストーリーの検討も進めてみてください。社内で検討すればするほど、愛されるキャラクター・愛されるマンガに育っていきます。
一方、マンガのことは全然わからない、という方もご安心ください。制作会社に丸投げで問題ありません。御社にピッタリのご提案をいたします。
社内でキャラクター・設定・ストーリーを検討する場合は以下をご参照ください。
①キャラクター
マンガは、キャラクターのセリフの掛け合いでストーリーを進めます。よって、主要な登場人物は2人以上必要です。それぞれのキャラクターで以下の要素を考えてみましょう。
- 主人公
お悩みを抱えている想定読者を反映したキャラクターが主人公となります。
年齢・性別、働いている場所、役職、性格などを設定しましょう。 - 指南役
広告マンガの場合は、悩める主人公に商品をお勧めする「指南役」が登場することが一般的です。指南役のキャラクターは、実際の自社の社員を登場させるなど現実世界に沿った設定でも、あるいはコミカルに架空のキャラクターを作り上げることも可能です。指南役のキャラクター作りで、自社の「理想の営業パーソン」を作り上げていきましょう。
②舞台設定
①で設定した主人公と指南役の会話は、どんな場所で繰り広げられていますか?これを考えるのが舞台設定です。
ターゲットのオフィス、自宅、街中、カフェなど、マンガの読者が共感できる舞台を設定しましょう。
③ストーリー
キャラクターと舞台設定が決まったら、ストーリーの流れを考えてみましょう。まずはわかりやすい「起承転結」のフォーマットに沿って考えてみることをお勧めします。
例 ページ数は6pマンガの場合のページ数目安
- 起(2p):主人公が〇〇について悩んでいる。ため息をついたり、同僚に愚痴を言ったりしている。
- 承(1p):指南役が登場。お悩み解決ならお任せください!のような決めゼリフを言う
- 転(2p):自社商品・サービスの特長を紹介する。この時、主人公が驚いたり興奮したりしながら「〇〇ができるようになるのか!」など、メリットを補足するようなセリフを言うと掛け合いによって話が進みやすい。
- 結(1p):お悩みが解決されて平穏な日常が戻った主人公。指南役が空から微笑んでいる。
まとめ
本記事では、初めてマンガ広告施策を取り入れる企業の担当者の方向けに、制作会社に依頼する前に社内で決めておきたい5つの重要ポイントについて解説しました。
マンガと言っても、パワーポイントで作るプレゼンテーションと考え方は一緒です。何の目的で、誰に、どんなことを、どのように伝えたいのか。加えてその際の時期や予算などを加えて、5W1Hで考えてみてください。
私たちレジカスタジオでは、制作前の丁寧なヒアリングや取材によって、この5W1Hを考える企画段階からご提案できます。マンガでビジネス課題を解決したいなら、ぜひレジカスタジオにお問い合わせください。